- 総合診療科について
- 臨床研修
臨床研修
奈良医大総合診療科では、総合診療医として、「まず診る・しっかり診る」という診療姿勢を持ち、患者さんとの心のやり取りに、やりがいや楽しみを感じられる医師の育成を目指しています。実際の研修では日々の振り返りを重視し、大学ならではの、幅広い診断学、ER症例、各専門科との連携、高度医療に触れながらの研修となります。
奈良で「まず診る・しっかり診る」を実践し、幅広い一次、二次診療ができる医師の養成を目指しています。奈良にゆかりのある人もない人も大歓迎です。プログラムと関係なく、経験年数問わず、奈良で総合診療をしてみたい、指導してみたいという先生方も随時お待ちしております。
■初期臨床研修医募集!
奈良医大初期臨床研修で、総合診療科・ERを選択しよう!
奈良県立医科大学での初期臨床研修をご希望の方は、全体のカリキュラムについてはこちらをご参照ください。
総合診療科での
初期臨床研修について-
総合診療科では、当大学の初期臨床研修の2年間のうち、希望の期間(多くは4週~8週希望があればもっと長くても可)の研修を受け入れています。
当科では、大学病院の研修では珍しい、外来診療中心の研修が行えます。診断のついていない症例の臨床推論から、実際の診断・治療、その後、外来でのフォローアップも指導医の指導の元、自ら診療に当たります。
研修医担当症例は新患、再診全ての症例の振り返りを、毎日指導医2名以上のカンファレンスで行います。当科では、丁寧な問診、丁寧な身体所見をとり、しっかりと考えて診療していく姿勢を、外来の現場で、またその日の夕方のカンファレンスでの振り返りを通じて指導していきます。単なるケースカンファレンスでは得られない、どのように患者情報を取り、どのように診察し、どのように説明するかという外来診療の実際を学んでもらっています。
診断の確定していない症例、専門病棟での入院加療を必要としない内科症例、複雑な病態の症例などの入院症例の研修もできます。また、ERで二次救急も受け入れていますので、救急疾患も経験できます。
ERの現場でも患者さんとの対話を意識した Narrative-based medicine が実践できることを目標に「しっかり診る」という姿勢を指導しています。
研修終了時に、「思い出症例」というポートフォリオ発表をおこなっています。
稀な疾患や診断が難しい疾患を診断したケースも多くありますが、意外に、初めて喘息の治療をした、初めて高血圧の薬を出した、といったcommon diseaseの診療が印象に残っているケースも多いです。
当科では専門研修と異なり、多彩な疾患の臨床推論とcommon diseaseの診療が特徴となります。
実際に6週間研修した初期研修医の例をあげると、新患52例、再診49例(重複含む)の症例を担当しました。
是非、奈良医大で初期臨床研修をして、総合診療科の研修を選択ください!
■奈良県立医科大学総合医療学 総合診療医・家庭医研修プログラム
日本プライマリ・ケア学会認定の家庭医療後期研修プログラム!
家庭医療専門医資格を取るならこちら!
総合診療医・家庭医研修
プログラム概要-
奈良県立医科大学総合医療学では、2013年度から、日本プライマリ・ケア学会認定の家庭医療後期研修プログラム「奈良県立医科大学総合医療学 総合診療医・家庭医研修プログラム(認定番号第113-019)」を開始しています。
このプログラムは2017年から始まる新専門医制度の「総合診療専門医」に対応した研修プログラムとなっています。
総合診療科での後期研修は、初期研修医以上に外来症例を責任をもって対応し、入院患者担当、ER対応担当も責任のある立場で行います。また後期研修医は、希望科への数か月単位の研修が可能で、また、糖尿病センターなどの外来研修、エコー検査研修などを週に数コマ、定期的に長期に研修を行うことも可能です。実際に循環器内科に3ヶ月研修し循環器診療のレベルアップを果たした先生、また、週1回糖尿病センターの外来を担当し、大学病院のスペシャリストの指導を受けながら勉強している先生がいます。
プライマリ・ケア連合学会の認定家庭医療後期研修プログラムでは、総合診療専門研修I,IIを18ヶ月(総合診療専門研修Iが診療所等、総合診療専門研修IIが病院総合診療。I,II各6か月以上で計18ヶ月)、内科6ヶ月、小児科 3ヶ月、救急科 3ヶ月を必修とし、目標の達成に必要な範囲で 外科・整形外科、産婦人科、精神科、皮膚科などの各科で研修を選択することができる、とされています。
当科では、この規定に基づき、研修プログラムを作成しています。総合診療専門研修Iについては、へき地診療所に医師派遣も行っている奈良県立五條病院や市立奈良病院、県内へき地診療所、都市部クリニックで研修予定となっています。小児科については、県立奈良病院(2014年より奈良県総合医療センター)、県立三室病院(2014年より奈良県西和医療センター)、市立奈良病院等の地域の病院での研修を行います。 このプログラム(3年間)を終了すれば、家庭医療専門医の受験資格が得られます。
指導医は、プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医(認定医)・指導医の他、内科指導医、救急医療専門医、へき地医療、小児医療、アメリカでの留学経験者、などが担当し、日本プライマリ・ケア学会の目指す総合診療専門医像に対応しています。現在5名の先生が研修登録しています。
奈良県では家庭医療後期研修プログラムは、奈良民医連、五條病院でのプログラムがあり、県内3番目のプログラムとなります(市立奈良病院は他府県に展開したプログラム構成)。2つのプログラムや、天理よろづ相談所病院総合診療教育部/総合内科や、市立奈良病院総合診療科とも交流が盛んで、オール奈良での総合診療医・家庭医の育成に力を注いでいます。
家庭医療専門医取得を考えている方、将来の総合診療専門医に興味がある方、総合診療を学びたい方の参加をお待ちしています!奈良県立医科大学総合医療学 総合診療医・家庭医研修プログラム 概要
【研修期間:3年間】
後期研修
[1年目]1か月目 2か月目 3か月目 4か月目 5か月目 6か月目 7か月目 8か月目 9か月目 10か月目 11か月目 12か月目 総合診療専門研修Ⅱ(病院総合診療) 後期研修
[2年目]1か月目 2か月目 3か月目 4か月目 5か月目 6か月目 7か月目 8か月目 9か月目 10か月目 11か月目 12か月目 救急科 小児科 その他の領域別研修 その他の領域別研修 その他の領域別研修 後期研修
[3年目]1か月目 2か月目 3か月目 4か月目 5か月目 6か月目 7か月目 8か月目 9か月目 10か月目 11か月目 12か月目 総合診療専門研修Ⅰ(家庭医療研修) 内科研修 内科研修 日本プライマリ・ケア連合学会認定の後期研修プログラム(認定番号113-019)です。
〈研修内容 : 日本プライマリ・ケア連合学会 改訂後期研修プログラム準拠〉
総合診療専門研修 Ⅰ 6か月 県立五條病院、市立奈良病院、へき地診療所等 総合診療専門研修 Ⅱ 12か月 奈良県立医大総合診療科、市立奈良病院総合診療科等 小児科研修 3か月 奈良県立総合医療センター、奈良西和医療センター、市立奈良病院等 救急科研修 3か月 奈良医大救急科、奈良医大総合診療科ER、市立奈良病院ER等 内科研修 合計6か月 奈良医大専門内科:循環器、消化器、呼吸器、神経、糖尿、リウマチ、内分泌等から選択 その他の領域別研修 2~3か月 学会推奨科:一般外科、整形外科、精神科または心療内科、産科婦人科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、臨床検査・生理検査、リハビリテーション科等から選択 - その他 :
- 家庭医外来研修として二次病院の内科外来を3年間を通して週1回担当する。
3年間のうち、研修時期は適宜入れ替えが可能です。
【プログラムの例】
後期研修
[1年目]1か月目 2か月目 3か月目 4か月目 5か月目 6か月目 7か月目 8か月目 9か月目 10か月目 11か月目 12か月目 総合診療Ⅱ(奈良医大総合診療科) 後期研修
[2年目]1か月目 2か月目 3か月目 4か月目 5か月目 6か月目 7か月目 8か月目 9か月目 10か月目 11か月目 12か月目 奈良医大救急科 奈良医大糖尿病センター 奈良医大精神科 奈良医大整形外科 奈良医大皮膚科 後期研修
[3年目]1か月目 2か月目 3か月目 4か月目 5か月目 6か月目 7か月目 8か月目 9か月目 10か月目 11か月目 12か月目 総合診療専門研修Ⅰ(五條病院等) 奈良医大循環器内科 小児科(県立三室病院等)
■総合内科医コース
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医、その他の専門医の取得ができます!
家庭医よりも総合内科専門医や病院総合医、各種専門医を目指したいあなたにも!
プライマリ・ケア連合学会認定プログラムに乗らなくても当科での研修は可能です。
また、何年か当科で研修後、専門科に進むことも可能です。
総合内科医コース概要
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奈良医大総合診療科で研修すると、日本内科学会認定内科医、総合内科専門医の受験資格が得られます。
初期臨床研修終了後、当科で1年間研修すると、認定内科医の研修期間を満たせます。
また、認定内科医取得後、1年間当科で研修したのち、さらにその後2年内科(当院でも他病院でも可)研修すれば、最短の3年で総合内科専門医の研修期間を満たせます。
このコースは、原則は総合内科専門医取得を目標としていますので、初期臨床研修終了後4年(認定内科医取得後3年)間の研修になりますが、研修期間はフレキシブルに対応いたします。当院の他の専門科でのローテート研修や、希望科への数か月単位の研修が可能です。糖尿病センターなどの外来研修、エコー検査研修などを週に数コマ、定期的に長期に研修を行うことも可能です。実際に循環器内科に3ヶ月研修し循環器診療のレベルアップを果たした先生、また、週1回糖尿病センターの外来を担当し、大学病院のスペシャリストの指導を受けながら勉強している先生がいます。
当科に所属しながら、糖尿病専門医、リウマチ専門医の取得も可能です。
また、将来的には病院総合医養成プログラムにも申請予定です(病院総合医の専門医資格制度は現在はありません(プライマリケア連合学会のプログラム認定のみで、資格試験等はまだ行われておりません))。
内科系総合診療医を目指したい人、総合内科専門医取得を目指したい人、専門に行く前に総合的に内科を研修したい人、自分で研修を自由に組んでみたい人など、general mindのある方なら誰でも歓迎です!
研修医も指導医も興味のある方は一緒に奈良で総合診療をしませんか?
奈良から始まる NARrAtive-based medicine!
Come and join us with NARrAtive-based medicine!